父の日なんだけどね。



 
でも、にのの誕生日なのよね。
 
まだ、父にせんきゅー言ってないけど。
 
でも、にのちゃんのが先かななんて。
 
まだ、感謝がたりてないかな。
 
でも、完成してるしね。
 
まだ、プレゼント買ってないよねー。
 
でも、にののは完成したんだよね。
 
まだ、……。
 
でも、粘る気なのかな?
 
まだ。
 
でも、こんな見苦しい葛藤みててもねぇ。
 
まだ…
 
でも?
 
ま……だ。
 
 
でも、こんなことしてるならさっさとのせやがれ。
 
 
 
ばーか!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
てことでーーどーーーーーーん!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
誕生日なのに、ケーキを差し出す彼。
 
何それ、ってきいたら
 
俺の。なんて言うから、
 
ふてくされてたんだけど。
 
こんなちーせぇの誰がくうかよ、お前の。
 
って言い出して。
 
ちょーっと感動してやった、のに
 
あ、お前には足んねぇか。
 
なんてふふって笑うからむかついた。
 
 
そーいえば、なんでタクシードライバーみたいなかっこしてんのよ。
 
ってきいたら彼はぶっと噴いて
 
 
なんて笑うからもっとむかついた。
 
 
これ、執事なんだぜ?ありあわせ執事。
 
彼はふとつぶやく。
 
なんで?
 
って思ってたら顔に出てたみたいで
 
お前が執事喫茶行ってみたいなんてぼやくから。
 
だって。
 
 
髪の毛、金色だね。つか黄色だね。
 
って言いそうなのを我慢して
 
一口ケーキを食べた。
 
髪の毛ばっかりみてんじゃねーよ、
 
と彼は言うから私は見てたんだな。
 
黄色いね。
 
と言うと
 
ばーか、金髪だっつの!明るめなのー。
 
って返す彼が子供っぽくて好きだった。
 
 
そーいや何歳?30だっけ。
 
どあほぅ!まだ花の20代だわ!
 
後一年でアウトだね、花枯れちゃうね。
 
そしたら俺は花の30代に入るから大丈夫!
 
……ばかみたーい!
 
俺はばかじゃねぇよ?天才よ?紙一重なのよ?
 
 
気づいたら昼。
 
ケーキを食べていたフォークについた生クリームも
 
あんまり美味しくなくなっていた。
 
……生ぬるい。
 
原因は、ソレ。
 
 
あれ、あんた仕事?
 
そーよ、結構忙しいんだからワタシ!
 
おまえと違ってな〜なんて付け足す彼が
 
憎くて、可愛らしい。
 
 
ふと思った。
 
出会ったコロはドキドキして、
 
甘酸っぱくて、甘くて、
 
ケーキ食べてるみたいだった。
 
いちごをたべて、クリームたべて、
 
 
でも今じゃ考えられない。
 
 
まるで生クリームだよな。
 
ほかっとくと美味しくなくなる。
 
てか、フォークの味がたまにするし。
 
と、彼が心をよんでいたので
 
あんたはいつから超能力者だ!
 
って支度をする彼に叫んだら
 
生まれたときから大スター♪
 
なんて歌を歌い出してすっげーーーうざかった。
 
 
でも、耳に残る。
 
奴は声は良いんだよ、センスがないだけ。
 
 
 
 
 
私、生クリーム好きなんだけどな。
 
 
って思ってたら
 
 
俺も。生クリーム好き。
 
 
って返してくる彼がいるので、
 
心をよまれないように気をつけて生活したいなー、うん。
 
 
 
 
 
 
 
おま、うざいっておもってたろ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あれ。時間差。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
*  *  *
 
 
 
 
 
なんかできた。
最初はあまーいにのを書くつもりで……。
いつの間にか一癖ある奴に!
 
多分、今読んでる小説のせいかな?
それとも夜の静かな雰囲気のせい?
 
どっちにしろ、ワタシはこのにのみやが好きだったりする。
 
 
では、よい一日をお過ごしください。
 
あ、
 
にのみやが好きです。
 
これからも頑張ってね。
 
似てないけど、似せる気なんかない。
 
真心だけありゃ充分!
 
なんて言ってくれないでしょうね、彼は。
 
 
頑張ったんですよ、ほーめてー!
 
 
じゃ!